なぜ、この仕事をしているのか
「仕事」が充満していた家の中で
父は塗装職人です。腕は確かで、朝から晩まで現場に出る人でした。
母はその裏側を、全部支えていました。事務処理、銀行対応、税理士とのやり取り。それだけではなく、家事も、子育ても、介護も。学歴がなかった両親は、働くことでしか家族を守る術を知らなかった。だから、ただひたすら働いた。
おかげで、僕自身は不自由なく育ててもらいました。でも、家の中にはいつも「仕事」が充満していました。忙しい両親を前に、好きなことや、やりたいことを口にする空気ではなかった。心配をかけてはいけない。手を煩わせてはいけない。どこかずっと遠慮して生きてきた気がします。
何十年も経ってから届く「しわ寄せ」
大学卒業後、年商200億円企業で経営管理・財務に携わり、住宅営業では地域トップの成績を残しました。数字の読み方、事業の組み立て方、お金の流れの設計。社会に出てから身につけたそれらは、両親にはなかったものでした。
そしてあるとき、現実を突きつけられます。高齢になっても、両親はまだ現役で働いている。辞めたくても辞められない。お金の構造が整っていないから、仕事を手放すという選択肢が取れない。あれだけ働き続けた二人が、まだ働かざるを得ない。経営に構造がないことのしわ寄せは、何十年も経ってから届くのだと知りました。
独立と、「両親の苦労」をなぞった日々
2021年、独立を決めました。父の事業を法人化し、弟を後継者に据え、両親が現場を離れても回る体制をつくる。同時に、父や母と同じように、技術や情熱はあるのに経営の構造がないまま苦しんでいる人たちを支えたい。この二つが、独立の原点でした。
しかし、皮肉なことに自分自身が「両親の苦労」をなぞることになります。何でも引き受け、休日ゼロ、1日12時間以上働いても手元にお金が残らない。そもそも売上に繋がらないことに時間を取られる日々。やがて体に異常が現れ、1ヶ月以上の入院。
退院後の、再設計
退院後、それまでの経験を総動員し、自分の芯に沿って事業を整え直し、年間売上は前年比3倍に。業務時間は3分の1になりました。
僕には2人の子どもがいます。この子たちには、遠慮せずに生きてほしい。好きなことを好きなだけできる人生を送ってほしい。そのためには、親が穏やかでなければならない。お金の不安に追われず、経営に振り回されず、笑顔で「ええよ、やってみいな。」と言える状態でなければならない。
自由に選べる心と、それを支える経済的な土台。この二つは表裏一体で、どちらかが欠けても成り立たない。だから私は、経営者を整えています。事業のことも、個人の人生も、両方を。
「経営の家庭教師」として
この想いを胸に、私は「経営の家庭教師」として活動しています。
具体的に何をする人間なのか。一言でいえば、あなたの経営の全体像を、一緒に見る人間です。個人のお金と、事業のお金。この二つは多くの経営者の中で混ざり合い、どちらも見えなくなっています。まず、この全体像を一枚の地図にします。保険、貯蓄、老後の備え。売上、利益、資金繰り、借入。すべてを並べ、今どこにいて、何を優先すべきかを整理する。そしてその地図を、毎月一緒に更新し続けます。
税理士のように過去の数字を処理するのではなく、コーチのように心だけを扱うのでもなく。ヒト・モノ・カネを横断し、あなたの経営構造そのものを芯から整えます。頑張り方を教えるのではなく、頑張らなくても回る仕組みを、一緒につくる。
まずは、あなたのお金と経営の全体像を一緒に見るところから始めませんか。